「失敗してもいいんだよ」
「どんどん失敗しなさい」
論塾に日常的に響き渡る言葉と考え方です。受験指導をして、志望校合格を目指す環境には、不似合いな言葉かもしれません。でも、論塾は『失敗』を大いに応援しています。
失敗しない人は、挑戦しない人のことだ
たくさん失敗してもいい。失敗から学べることはたくさんあります。失敗するのは恥ずかしいことではありません。本当に恥ずかしいのは、失敗を恐れて挑戦しないこと。失敗しない人というのは、挑戦しない人のことです。
中学3年生の数学。因数分解では、いくつかある数字の組み合わせから適切なものを選びとるためには、ある組み合わせで試してみて確認し、うまくいかなければ、別の組み合わせを考える。1回で組み合わせが決まることもあれば、何度もやり直すこともあります。そんな試行錯誤の先に、正答があります。
同じく中3の数学では、ある図形のなかに相似の関係を見いだし、線分比や面積比を求めていく練習をします。ひとつの図形を、右から、左からと視点を変え、裏返しにもする。補助線をどこに引くか、比をどのように組み合わせるかは、やはり繰り返し試していく必要があります。
たしかに、1度ではうまくいきません。いろいろ試しても失敗が続くと、さすがに気持ちが沈みます。周りが解けたのに、自分だけが解けないと、取り残された気がして、とても悲しくなります。
でも、そこであきらめることが、本当に自分のためになるでしょうか? どうでもいいやと投げ出すのは、自分の将来にプラスになることですか?
本当に恥ずかしいのは、どちらですか?
たくさん失敗してもいいのです。間違ってもいい。できないことを、できないままにする。わからないことを、わかっているふりをすることのほうが、よっぽど恥ずかしいです。
まず考えなさい。そして書きなさい。失敗してもいい。100回失敗したとしても、101回目の成功に挑みなさい。
あなたは、失敗しても、そこから学ぶ『挑戦者』になれますか?