100枚ノートを、知っていますか?
特別なことはありません。セミB5判で用紙が100枚綴じてある、200ページのノートです。中高生がよく使うノートの多くが30枚綴りで60ページのものですから、それの3倍以上あります。さすがに厚みもあって、机の上に立たせることができます。
論塾では2015年以来、中学生・高校生の塾生全員に、この100枚ノートを課して勉強しています。目的は2つあります。
考えるとは、書くことだ
どんな思考も、言葉や図に表してはじめて客観的に、そして冷静に見つめることができます。数学では、計算の途中式はもちろん、図形の証明問題でも、補助線などを引くために、図形は必ず自分で書いてみます。英語は穴埋めや選択問題であれ、英文そのものをすべて書くようにしています。
自分の勉強したことを、量として実感する
勉強というと、勉強した時間が長いか短いかで、その良し悪しをはかることが一般的です。きのうは30分しか勉強していないからダメだ、きょうは3時間勉強したから大丈夫だ、というものです。しかし、1時間でノート6ページ分の学習と、2時間でノート4ページ分の学習では、実際のところ、どちらが身に付き、そして達成感を得られるでしょうか?
論塾では、どれだけ手を動かしたか、どれだけ書いたかということを、勉強量を把握する基準にしています。
果たして、論塾の塾生は、どのくらい勉強するのでしょうか?
最高は、1か月で263枚526ページ。
たとえば高校受験に挑む中学3年生。ある年の夏期講習期間だけで、全員が100枚ノートの3冊目に入りました。最低でも200枚で400ページを書き出したのです。ただし、授業用ノートは別のものを用意し、理科と社会は100枚ノートを使わず、学習プリントに直接書き込む方法で勉強しましたから、実質的に主要3教科だけの学習量といえます。
成績が向上したかどうかを、学校の定期試験における得点や、模擬試験における偏差値で測るのは構いません。しかし、日々の取り組みが自分の血や肉になる実感を得ることで、勉強への意欲はさらにわくものです。
キレイなノートなんて、いらない。
論塾は、静かに黙って授業を聞き、それをノートにキレイに書けば「いい子だね」とほめられるようなところではありません。本当に考えたか? どれだけ手を動かしたか? 本当に自分のためになる勉強をしているか? それをひたすら自問し、行動に移す進学塾です。
このような積み重ねが、学校の定期考査や中間・期末試験で、5教科450点を超える実力となります。100枚ノートを導入した最初の年は1学期または前期に、3つの中学校で学年1位を論塾生が獲得しました。さらに中学受験・高校受験においても、全員が第一志望校に合格しています。
あなたは、本当に自分のためになる勉強方法で、本当に自分のためになる勉強をしていますか?