人間の脳の力に、差は一切ありません。
成績が良い人は、成績の上がる勉強法をしているだけです。成績の悪い人は、成績の上がる勉強法をしていないか、勉強そのものをしていないかです。
成績の良し悪しは、勉強法の良し悪しなのです。
1冊を、徹底的に反復していますか?
論塾の勉強法には、徹底反復という考え方があります。
たとえば高校受験に挑む中学3年生の英語。論塾独自の英語音読トレーニングにつかう教材のほか、1年間で使うのは中学3年生用の通年テキスト1冊だけ。これを入学試験前日まで徹底反復します。
文法問題を解いていくのはもちろん、基本文をディクテーション(音声を聴きながら書き取る)したり、日本語訳から英作文をしたり、長文問題に挑んだりと、1冊だけでも多岐にわたった学習ができます。レベルも3段階に分かれているので、基礎固めや応用力強化などの目的によっても使い分けできます。
それだけで塾生は、都立高校受験生のための「W合格もぎ」(新教育研究協会)において、英語は偏差値70を超えることが多く、八王子東高校や国分寺高校といった都立の自校作成校に毎年合格しています。ほかにも、中学入学と同時に論塾でアルファベットの練習を始めた塾生が中学3年生で実用英語検定2級(高校修了程度)に合格しています。
1冊のテキストを文字通り完璧にする。そのための徹底反復です。
「もっと早く入っていれば…」
ある塾生が以前に通っていた学習塾では毎年、中3の英語だけでも、通年テキスト、夏期講習テキスト、冬期講習テキスト、文法問題集(標準・発展)、長文問題集(標準・発展)という合計7冊のテキストが1年間に配られるそうです。当時の先輩の話では、誰一人として1冊を最後までやり切れなかったとか。
やはり中2で転塾してきた生徒によれば、以前の塾ではすでに6月の段階でも、春期講習用、平常授業用、宿題用、定期試験用と各教科ともテキストは4冊ずつ手渡されたそうです。しかも「ノートに書き写すヤツがいるから」という理由で、解答集は塾での丸つけごとに回収されるとか。解説を読み、みずから解きなおすという勉強すらできないのです。
「もっと早く論塾に入ればよかった」
そういわれると嬉しい一方で、それまで成績の上がる勉強法を指導してもらえなかったことが、ちょっと残念です。