1015時間と1600時間。

この数字、何の時間数だと思いますか?

1015時間というのは、一般的な公立中学校における年間授業時間数。1600時間は、多摩地区にある私立中学の年間授業時間数です。実に、約1.5倍ですよね。

公立と私立では圧倒的な差がある

中学校では平成24(2012)年度から、いわゆる『ゆとり教育』を排した新学習指導要領を全面実施しました。文部科学省が掲げた標準の年間授業時間数は1015時間。『ゆとり教育』では年間980時間だったので、約4%増加したことになります。あとは中学校ごとに行事や長期休暇などの要素で増減させます。

公立中学校では、羽村市教育委員会によれば、羽村市立中学校の平均は1054時間。青梅市新町中はウェブサイトで1015時間と公表しています。

それに対し、私立中学校では土曜日も授業を実施する週6日制が当然の流れになってきました。1週間あたりの授業時間数でくらべると、週5日制の公立中学校は29時間なのに対し、週6日の私立中学校は34時間。ここですでに5時間の差がついています。さらに7時限目の導入や始業前や放課後の補習・補講、夏期特別講座などを含めると、年間授業時間数は1500~1600時間に達します。

授業時間が多い分、じっくり指導できる

私立はたっぷり勉強させるなあ、キツイなあと感じるかもしれません。ただし、その私立中学校における教務主任の先生が言うには、一つの単元あたりの学習時間数が増えるので、かえって余裕を持って指導できるし、反復学習の時間も増やせるそうです。これは公立中学校の塾生を指導していて、学習内容が定着しないままに授業進度ばかり速いという実感と一致します。

その私立中学校では、中学3年生の夏休みまでに、中学校の学習課程をすべて終えます。それも厳しそうに感じます。しかし計算してみると、公立中学校の総学習時間数は3年間で約3200時間なのに対し、その私立中学では3年夏休みまでを2.5年分とすると、4000時間となります。つまり私立中学は半年早めて先取り学習するといっても、総学習時間数では公立中学よりも余裕があるといえるのです。

公立中学出身でも、やり方はある

では、この授業時間数の差をどう埋めるか。

論塾の中学1・2年生は、週3回の平常授業のほか、夏期講習と冬期講習を含めた1年間の総学習時間数は507時間。高校受験をする中学3年生は約650時間が標準です。さらに学年ごとの通塾曜日のほかにも、みずから塾に足を運んで学習すれば、さらに効果は高まります。

また、中3については、英語は夏休みいっぱいで中学3年分の単元学習を終えます。数学は10月に終えます。その後は、受験勉強はもちろんのこと、高校に入ってからも通用する学力と学習法をみっちり鍛えます。

2013年度はすでに中学3年生の募集を終えました。ぜひ、意欲ある中2の生徒に入塾してほしいと思います。現在は公立中学校に通っていたとしても、卒業までに私立中学校の生徒と同等の学力が身につきます。