論塾は、都立高校の入試で出題範囲が狭まっても、中学校3年間で学ぶべき内容・単元はすべて指導します。それらを十分に習熟したうえで、志望校に合格することはもちろん、高校入学後も通用する学力を身につけていきます。

都立入試に出なくても、論塾は、やる

東京都教育委員会から、来春の都立高校入試において、中3の学習内容の一部を出題範囲から除外するという発表がありました。具体的には、数学の『三平方の定理』や英語の『関係代名詞』など、主要5教科全てに除外範囲があります。

「受験勉強をする範囲が狭くなって良かった」と感じる中3生もいるでしょう。

しかし論塾としては何も変わりません。これまでどおりに勉強していきます。

8月には英語の単元学習をすべて終える

論塾はもともと、独自カリキュラムと専用教材を用いて学習を進めています。学校の教科書やワークブックなどは使用していません。

そのため中学3年生は例年、『関係代名詞』などを含む英語の単元学習は8月いっぱいで終えています。9月からは入試や高校入学後を見据えた英語長文トレーニングや、単元を横断したテーマ学習をしています。また数学では、秋口には『三平方の定理』の指導を始め、遅くとも11月の2学期末試験の前には中3範囲の学習をすべて終えています。

今年度も論塾は、その学習の進め方は変わりません。むしろ例年よりもペースが速いくらいです。

たとえ都立高校入試には出題されない範囲があっても、なくても、論塾生はまったく問題がないのです。

都立志望・私立志望を問わず、すべてを学ぶ

他方、私立高校はどうでしょうか。もちろん、都立高校と足並みを揃える学校もあるはずです。しかし、中学校が併設されている高校や、大学附属校であれば、内部生(内進生・中入生)と入学後の差を考慮して、出題範囲を狭めないでしょう。

上位校・難関校であれば、もともと高校の学習範囲まで入学試験で出題することも当たり前になっています。みずから学ぶ意欲があり、向上心がある生徒こそ、我が校に入学して欲しい。そう考えて課すのが入学試験です。受験生からすれば、その高校に入学したいのだから、たとえ中学校で授業をしてくれなかったとしても、みずから学んで当然と考えて、勉強するまでです。

都立志望・私立志望を問わず、出題範囲が限定されるかどうかを問わず、中学3年間すべての学習内容を、十分に習熟する。そのうえで入試を迎え、志望校が進学先となって、自信を持って入学する。それが論塾生です。

中学校がやらなくても、論塾は、やる

東京都教育委員会は、除外する学習内容についても、卒業するまでに中学校で指導するよう求めています。

しかし中学校は本当に、卒業までにすべての学習内容について指導するのでしょうか?

現在の中3生は今年3月の全国一斉休校で、中2の学習指導範囲を終えていないことがほとんどです。文部科学省の通達で、課題プリントの家庭学習によって授業をやったことにされていて、実は内容が全く分からないという声は本当に多いです(論塾はもちろん、2月中にその学年の学習内容をすべて終えています)。

現実には例年、筆記の学力試験が伴うこともある1月下旬の私立高校の推薦入試までも、中3の単元学習を終えることができない中学校が存在します。ここ羽村や青梅にも確実にあります。

他学年でも、数学では中2の『場合の数』、中1の『資料の活用』を3月中に終えられず、春休みに課題プリントと学習ワークの提出を持って履修済みにしてしまう中学校が身近に実在するのです。

合格はもちろん、入学後に通用する学力を

入試で出題されないから準備しなくても大丈夫。少なくとも入試で合格したから別にいい。そのような考え方の場合、まず高校の授業についていけないでしょう。

実は、夏休みに入る直前こそ、高校1年生から「学校の勉強についていけない」「赤点を取ってしまった」「追試・再試になってしまった」「どうにか助けて欲しい」という問い合わせが、論塾にとても多く寄せられます。聞くと、都立・私立を問わず、推薦入試組が多い。そして、中学校の学習内容を習熟しないまま、高校生になり、中学英語も数学も中途半端なまま、高校英語や高校数学でつまづいてしまうのです。

入試に出題される範囲かどうかを問わず、中学校3年間分の学習内容を習熟しているかどうかが、充実した高校生活を送れるかどうかの分かれ目になると見ています。

これらのことは、現中学3年生だけでなく、夏休み2回分もの長さの休校を経験した中学2年生にも、1年生にもいえます。

さて、あなたは、やりますか? やりませんか?