かつて、私はいわゆる“熱血”講師でした。
1分でも遅刻すれば、
「甘ったれるな。受験本番で遅刻したら、一生取り返しがつかないぞ!」
宿題をやってこなければ、
「本気で志望校に受かろうと思っているのか! 廊下でやれ! 終わるまで教室に入ってくるな!」
怖い先生に叱られないようにと生徒は必死に勉強し、見事な成績をあげ、次々と志望校に合格していきました。
そんな生徒たちは、それぞれが志望校に進学したものの、伝え聞く話では、すでに高校1年生の夏休みには学校の勉強についていけなくなりました。
高校では、周りの生徒はみな成績が優秀だったのでしょうか? いや、私の生徒たちも上位に十分にいられる成績で合格していきました。
なぜ教え子たちは高校に入ってから勉強ができなくなったのか?
答は簡単です。中学時代の“指示されたことだけを必死にこなす”勉強法しか知らず、みずから考え、みずから学ぶ勉強法を身につけなかったからです。その原因のひとつは、志望校に合格することを最優先とし、生徒たちに考える力を育まなかった、私の熱血指導にあったのです。
私は考えました。
厳しく接すれば、生徒は委縮し、叱られないようにと指示だけに従うようになってしまう。
生徒に必要なのは、世の中の厳しさを知ること。そして自分で自分を厳しく鍛えること。つまり、自立した人間になることです。
そこで、この論塾をひらき、“厳しく接する”ではなく、“厳しさを感じてもらう”塾講師となりました。
いま塾生たちは、塾に到着するとすぐに、その日の学習計画と目標を指定用紙に記入し、すぐに英語の音読練習をはじめます。徹底反復のあと、講師にチェックしてもらい、またみずから進んでその日の学習課題に入ります。私は一切の指示を出しません。
そうやって、みずから考え、みずから学ぶことを鍛えた塾生は、折れない強い心をもって、みずから志望校に挑んでいます。そして、結果として合格を勝ち取っています。
失敗してもいいのです。失敗しても、あきらめずに挑み続けましょう。たくさんの失敗から、みずから学ぶことができるのが人間という生きものです。失敗しない人は、挑戦しない人です。
自分のために勉強したい。
みんなと同じことはしたくない。
いざ受験のときは、絶対に志望校に合格したい。
心からそう思う小学生、中学生、高校生はぜひ、論塾で一緒に学びましょう。
将来、自立した大人に成長してほしい。
一生折れない心をもって、自分の夢を必ず実現してほしい。
心からそう願うお母様、お父様はぜひ、お子さんに論塾があるよと教えてあげてください。
論塾は“厳しい”塾です。自分自身を厳しく鍛えるための塾です。
子どもたちと、そしてお母さん、お父さんと一緒に、論塾で私も学び、成長すると強く心に決めています。