高校入試まで、あと5か月。論塾では、このような話をしています。厳しいですが、これを受け止められるかどうかが大きいです。
「やればできる」とは限らない
勉強において、「こんなに勉強した(原因・理由)」のだから「成績が上がる(結果)」という直線的な因果関係は成立しない。
成績が上がったことについて、勉強したことが理由だと考えられることもあれば、勉強していると自分は思っているのに成績が上がらないこともある。
また、勉強不足だから成績が上がらないのだと考えられることもあれば、勉強不足なのに(なぜか)成績が上がることもある。
やればやるほど伸びるというわけではない
受験勉強の場合、たしかに「ある程度」の成績までは、勉強量(勉強時間)と成績は比例することがある。しかし、「ある程度」までである。
それを超えるには「量」「時間」だけを増やすだけでは足りない。
悪い原因さがしよりも、これから何をするか考える
成績が上がらない原因を「現在のこと」「いまの勉強方法」に求めるのは易しい。しかし、こと受験については、「過去のこと」「これまでの勉強方法」も影響している。
だが、過ぎた時間は取り戻せない。「現在」「過去」の2点を踏まえたうえで「これから」何をするか、具体的な対処法を考えたほうがいい。
伸びるかもしれないし、伸びないかもしれない
入試は本番さえ得点できれば合格できる。
ただ、現状の実力と、合格に必要だと思われるレベルに差があるときは、これからの勉強で本番までに届くかどうかは分からない。
合格さえすればよいのか
入試本番で合格することと、入学後に勉強についていけるかどうかは別の話である。
学力レベルに余裕をもって合格・入学すれば、当初は安泰でいられる。しかし、周りと比べた自分のレベルにうぬぼれて、日々の積み重ねを怠った途端に、一気に転落する。落下するのは簡単だが、取り戻すのは大変だ。
入試でたしかに合格したとしても、学力レベルで実は達していなかったならば、入学後、日々の勉強がきついのは覚悟すること。こんなに自分は勉強しているのに、実力が高まっていると実感できないことも多く、意欲が低下してしまうこともある。
もともと勉強と成績が直線的ではないのは前述のとおり。
充実した高校生活を送るには
「鶏口となるも牛後となるなかれ」という考え方もある。
最後に
「どの高校に入るか」よりも「どのような高校生活を送るか」「高校時代に何を為すか」のほうが、大学選びや将来の職業選び、自分の生き方、人生にも大きな影響を与える。