100枚ノートを、知っていますか?

150915特別なことはありません。用紙が100枚200ページとじてある、セミB5判のノートです。中学生がよく使うノートの多くが30枚60ページですから、それの3倍以上あります。さすがに厚みもあって、机の上に立たせることができます。

論塾では2015年夏から中高生全員に、この100枚ノートを課しています。目的は2つあります。

考えることは、書くことだ

どんな思考も、言葉や図に表してはじめて客観的に、そして冷静に見つめることができます。数学では、計算の途中式はもちろん、図形の証明問題でも、補助線などを引くために、図形は必ず自分で書いてみます。英語は穴埋めや選択問題であれ、英文そのものをすべて書くようにしています。

自分の勉強したことを、量として実感する

勉強というと、勉強した時間が長いか短いかで、その良し悪しをはかることが一般的です。きのうは30分しか勉強していない。きょうは2時間勉強したから十分だ、というものです。しかし、1時間でノート3ページ分の学習と、2時間でノート2ページ分の学習では、実際のところ、どちらが身に付き、そして達成感を得られるでしょうか?

論塾では、どれだけ手を動かしたか、どれだけ書いたかで勉強量を把握するようにしています。

果たして、論塾の塾生は、どのくらい勉強するのでしょうか?

最高は、1か月で263枚526ページ。

高校受験に挑む中学3年生は、2015年7月20日から8月26日までの夏期講習期間だけで、大半がノート3冊目に入りました。最低でも200枚400ページを書き出したのです。ただし、理科と社会はノートを使わず、学習プリントに直接書き込む方法で勉強しましたから、実質的に主要3教科だけの学習量といえます。

さすがに受験学年ではない中1・中2生はこれに及びませんが、先輩たちに負けじと100枚ノートを終えることを一つの目標に勉強しました。論塾で勉強する動機が、学校や模試などの成績を上げることだとしても、日々の取り組みが自分の血や肉になる実感を得ることで、さらなる意欲はわくものです。

キレイなノートなんて、いらない。

論塾は、静かに黙って授業を聞き、それをノートにキレイに書けば「いい子だね」とほめられるようなところではありません。本当に考えたか? どれだけ手を動かしたか? 本当に自分のためになる勉強をしているか? それをひたすら問われる塾です。100枚ノートの成果もあって、高校受験生は全員、模擬試験で成績が上がりました。

このような積み重ねが、学校の定期考査や中間・期末試験で、5教科450点を超える実力となります。2015年は1学期または前期に、3つの中学校で学年1位を論塾生が獲得しました。

あなたは、本当に自分のためになる勉強方法で、本当に自分のためになる勉強をしていますか?