一生使える論理思考を国語で鍛えるのが論塾ですが、実は英語指導にも力を入れています。

これが論塾の英語トレーニングだ

論塾では、中学1年生から高校3年生まで全員に、授業とは別に毎日30分の英文音読トレーニングを課しています。その教材の一つである『速読英単語 中学版』(Z会出版)のp124に、以下のような課題文があります。

Today I would like to introduce “Slow Food” to you. Have you ever heard of “Slow Food”? Slow Food is a movement that started in Italy. This movement shows the dangers of the “fast life” in today’s world. Of course, the idea of the movement is to cook food with care and take time to eat it with enjoyment. However, the Slow Food movement does not talk only about ‘time.’ It also wants us to eat more local, seasonal food.

このような課題文ひとつにつき、以下のように塾生たちはトレーニングしています。

  1. スラッシュ訳
    課題文をすべてノートに書き写し、意味のまとまりごとにスラッシュ(区切り線)をつけ、前から訳していきます。辞書は使って構いませんが、本書にある日本語訳の参照は認めていません。全文を訳し終わったら講師がチェックします。
  2. シャドーイング(音読)
    英文の音声を聴きながら、それを追いかけるように課題文を音読します。最初は英文を見ながら。途中からは英文を見ずに音声だけを聴きながら英語を口に出します。上記の英文は80語。音声は38秒。よって1分あたり約130語の速さで音声を聴き取り、それに合わせて音読するのです。これを合計50回反復。最後に講師の前でテストをします。
  3. ディクテーション(書き取り)
    課題文を見ずに、プレーヤーで音声を聴きながら、その英文をノートに書き取ります。これも講師がチェックし、スペルミス3つまでは合格。ただし文の意味を決める動詞のミスは不合格。また、どんなに小さなものであれ、単語の『抜け』も不合格です。
  4. 『暗写』
    英文も見ず、音声も聴くことなく、暗記した英文をノートに書き出します。暗記するための事前練習は音読のみ。英文を書きうつしながらの記憶は認めていません。合格基準はディクテーションと同じ。これに合格すると、晴れて次の課題文に移ります。

「学校では得意だ」という生徒ほど、英語音読ができない

入塾したばかりの中学生はまず、この英文音読トレーニングに驚きます。「学校で英語は得意なほうです」と胸を張る生徒ほど、ほぼ未経験のこのトレーニングに苦戦します。

それでも、中高生は塾に到着すると、講師が一切指示を出さずとも、この英文音読トレーニングを始めます。教室内に響き渡る音読の声、声…。ときおり、「チェックおねがいしま~す」という声もあがり、講師は一人ひとりの席に出向いてシャドーイングやディクテーションのテストを課していきます。「よく頑張ったね」と声をかけられた塾生が笑顔を浮かべることも。

半年後は…!

このような英文音読トレーニング。半年もすると、確実に英語の土台となっています。大半の塾生は、50回の音読だけで英文を見ずにシャドーイングができるようになります。そして単語練習もせず、ディクテーションや『暗写』のテストも1回で合格します。中1の塾生が中2レベルを、中2の塾生が中3レベルの英文で音読トレーニングすることも普通にありますが、それぞれが見事なほど上手にこなしていきます。

このような日々の積み重ねは、英語力の向上はもちろんのこと、数学や国語といったほかの教科へも影響します。コツコツ積み重ねること、小さな成功体験を数多く持つこと、『読む』『聴く』『話す』『書く』というトレーニングが、英語以外のあらゆる教科学習にも通用すること。すべてが塾生の自信となり、学力となり、未来への希望となります。

「もっと早く入塾すればよかった」。

大半の塾生がそういいます。論塾は、本当に意欲のある生徒のための進学塾です。